捨てる女。内澤旬子。
読了。
始めはどうにもごちゃごちゃして読みにくい印象。
捨ててしまおうか。そう思った。
しかし、文庫になっている本である。
売れるものには理由がある。
それは後付けの理由だが、ネタ探しという事で読み切る。
読んで正解だった。良かった。
細かい内容は書かないが流れを見ると、素晴らしい。
これは著者の断捨離のレポートのようなものだ。
何年もかけて蓄積した。
始めは読みにくかった。
それはごちゃごちゃの環境が文章にも出ていたからだろう。
しかし、整理が進むにつれ、文章が洗練されていく。
とても読みやすく、すっと入ってくるようになる。
面白い。
著者は最終的にほとんどのモノを処分する。
そして、島に住むのだった。
ビジネス書を読めば、いろいろな手法が書かれている。
ただ、読んで動ける人はどれくらいいるだろう。
モノを捨てるには、パワーがいる。
この本はリアルな体験談だ。
環境の変化、そして、文章の変化。やれば、これだけ変わる。
そんな貴重な実例をのぞき見することができる。
読んで良かったと思える本だった。