きつねのライネケ。ゲーテ作。上田真而子編訳
読了。
ゲーテ。それが偉大な作家である。ことは知っている。
ただ作品に触れたことは一度もない。
図書館の児童書コーナーでその名を目にして手に取る。
こんな展開の物語があるという衝撃。
みぞおちの下あたりに鉛のような重さが残る読後感。
悪行の数々を重ねるきつね。
非難を浴びつつ、上手く危機を回避する巧みな話術。
きつねにいつ罰が下るのか。
どこかその結末を期待しながら読者は話を読み進める。
そして、物語は衝撃の結末へ。
ゲーテ。
打ちのめされました。凄すぎて謝るしかない。