徳川美術館へ行く。
最近、変化に乏しい毎日が続いている。
それは、悪いことではないけれど、何かが足りない。
だからといって、急に何をすればいいのか思いつかない。
とりあえず動いてみよう。
休日は引きこもり率が高いけれど思い切って、出かけてみた。
どこへ行こうかネットで調べた結果、行き先は徳川美術館に決めた。
特別展の「天下人の城-信長・秀吉・家康-」に惹かれたからだ。
週末なのでドニチエコきっぷを入手し、地下鉄に乗り込む。
栄からはバスに乗り変え徳川園へ。バスに乗るのは随分久しぶりだった。
バスに揺られながら眺める景色も、たまには良いものだと感じた。
景色は流れ、徳川美術館に到着。
大きなバスが来る。見ると若い人や年配の人、いろいろな人が乗っている。
どうやら中国からの観光客らしい。
チケット購入の列に並び、様子をながめる。
すると、支払いの際にドニチエコきっぷを提示している人がいる。
これはもしや?順番が来たので僕も提示する。300円割引され、得をした。
いざお宝拝見。じっくりと一度目の鑑賞を終えて出口へ。
一回見ただけではピンと来なかったので、もう一回りしてみた。
時間にゆとりがあれば、更にもう一回りしたかった。
そういう点で、一人で見に行くのは自由で良いと感じた。
僕が特に気になったのは、以下の3つ。
1.信長、秀吉、直筆の書状や高札。真田幸村直筆の書状。
残っているところがありがたい。それぞれ、筆跡に特徴があって面白かった。
2.信長が今川義元を討った際、手に入れた「左文字の刀」。その他、刀の数々。
「永禄三年五月十九日 義元討刻彼所持刀」と赤色の銘が入っていた。
反対の面には「織田尾張守」と金色の銘が入っているらしいが今回は見られず。
信長本人が、入れてくれと職人に注文したのかな。面白い。
3.尾張家14代慶勝が撮影した名古屋城のモノクロ写真。
先日名古屋城に行き歴史を少し知る。名古屋城は国宝第一号だったそうだ。
太平洋戦争の際、空襲で消失したのだと。心底残念に思った。
今現在の名古屋城ではなく、消失前の姿を見たかった。
白黒ではあるが、江戸時代の名古屋城、城周辺を撮った貴重な写真が見られた。
その他、数多くの展示物があった。
教科書で見かける合戦図、刀などの装飾品を見ていると仕事が実に細かい。
尾張三河地区のマイナーな城絵図も結構展示されていた。
国宝の源氏物語絵巻はコピーだった。本物を展示することもあるのかな。
能舞台や茶室も見ることができたけれど、こちらは良い雰囲気だと感じた。
歴史にもっと詳しければ、さらに深く楽しめることができたのかな。
週末だったこともあるけれど、美術館に足を運ぶ人が意外と多くて感心した。
徳川園にもちらりと寄った。
総じて、出かけてみてよかった。平日なら、ゆったり鑑賞できたかな。