【雑記】3年前に仕込んだ味噌がどうなったのか、勇気を持って確認してみました。
3年前、やたらと発酵食品を作ることにハマっていた時期がありました。そののめり込み行動の極みに、味噌を仕込む。というものがありました。3年前の2月頃に仕込んだものと記憶しています。相当アゲアゲなテンションで仕込んだのですが、いつしか、発酵モノに対する熱は冷め、味噌を仕込んだ樽は、一年、二年、三年と、部屋の片隅に放置され続けました。ずっと気にはなっていました。時々蓋を開けて、中を見たりしました。一年、二年のうちは、内蓋の上にふんわりとしたカビらしきものが生えていたと思います。今年に入り、三年が経過すると、そのふんわり感はすっかり消え去り、カリカリになっていました。塩気を帯びて固まっている感じです。仕上がったのかな。そんな雰囲気をここ最近は感じていました。
いつか開けよう、いつか開けよう。随分長い間考え続けていましたが、そのいつかは今日であると、意を決して内蓋を開けることにしました。
その味噌が、どの様に仕込まれたものかといえば三年前のお話です。まずは5kg程度の味噌が仕込める7リットルの大きさの木の樽を購入しました。味噌の素材と言えば、大豆と麹と塩です。大豆は自然栽培のものをネットで買いました。麹は玄米と種麹を原料に、ヨーグルティアで作った玄米麹です。塩は昔ながらの製法で海水から作られた海塩を使用しました。使う素材は自然のものにこだわりました。
つくり方や分量は、マルカワみそさんのホームページを参考にしました。参考分量は、中辛の分量(大豆 1300g、麹 2000g、塩 750g)です。仕込み量はこの分量よりそれぞれ多かったと思いますが、配合比はこれに近い数字で仕込みました(仕込み自体が3年前のことで、仕込み量をメモした紙は紛失してしまいました)。
3年のタイムスリップでどうなったでしょう?
できていました。赤味噌を通り越して、黒味噌とも言える雰囲気の味噌が出来上がっていました。見た目もさる事ながら、香りが半端なく濃厚です。香りに全く違和感を覚えなかったので、少し口にしてみました。最高です。これだけ深い味わいの味噌を食べたのは生まれて初めての経験です。
できてしまうものですね。
仕込みの苦労は3年前の事なので記憶に薄いですが、仕込んでからは完全放置でした。遠い日に蒔いた種の実を、今日回収することができました。良い体験ができました。種を蒔いてくれた3年前の自分に、ありがとうと伝えたいです。